今年は、NHKでやった坂の上の雲をみた。
4週連続4回。リアルタイムで見た。
録画してあとでみるのは、未来を借金しているみたいできらいだ。
読書というものを、ものごころがついてからハタチ頃までないがしろにしていた。
というか嫌いだった。
大学生になり、それまでとは違ういろいろな人と付き合うようになって、本をたくさん読むことの大切さみたいなものを感じた。それからしばらくは月に何冊も本を読破した。
司馬遼太郎の本は、学生時代の恩師のすすめでいくつか読んだ。
”竜馬がゆく”
”最後の将軍”
”燃えよ剣”
”菜の花の沖”
は、たしか読んだ。
街道をゆくのシリーズも少し読んだ。
”坂の上の雲”はバルチック艦隊が喜望峰に来たあたりまでは読んだ覚えがある。
その辺でやめたまま。
ドラマを見て、読んでなかった所をみてみようと思った。
読書ぎらいで、いまだに文章読解力は乏しいので、司馬遼太郎の本は難しいところがあったりする。
中学・高校で歴史を学ぶが、縄文時代とか弥生時代ではじまり、関が原あたりで3学期。
あとは飛ばしてとばして江戸時代は将軍の名前を15人覚えて、明治維新があって、大正デモクラシーがあって、太平洋戦争とポツダム宣言くらいのキーワードを覚えて終わり。
司馬遼太郎の本は、江戸時代あたりから、太平洋戦争前までの歴史背景をイメージするのには、いいと思う。
日本史の受験勉強なぞせずに読書のほうが役に立ちそう。
日本がいまの状況にあるのは、ながーい歴史があるから。そういうのがイメージできそう。
日本人が歩んだ道を理解せずに、サルマネみたいなことをしてもうまくいかないのだろうと思う。
最近はもっぱらココロの本ばかりだ。
自分の歴史を振り返ると、今、向かっている方向がいいかそうでないかなんとなくわかる。
読みたい本の読みたいところを読めばいい。
そう思う。
本を読むじかんはいくらでもある。
本を開いたら、もう読書したということ。
いまはそう思う。