四方山自転車記。

自転車でヒルクライムは昼までに。ときどき山登り。~気が向いたら気の向くまま~サイクリングの記録。

蜃気楼の街を目指していた件。

夏休みの土曜日、先日のポタリングの移動中の列車のなか。
朝の列車、部活や遠征試合のため利用している中高生。
自分みたいに、趣味でハイキングや登山へいく、中高年。
乗っているのはそれくらい。
親子連れで電車に乗っている人をほとんど見かけない。
車が主流だからしかたないか。

その土曜日の昼、帰りの列車の中は小学生がたくさん。みんな同じ学習塾のカバン。
午後に模試があるらしく、電車の中で勉強している。
夏休みの宿題でさえいつも消化できなかった自分にとっては、あんまり理解できない感じだ。

私の持っている大きな袋をみて、何が入っているか興味深々な子供がひとりいた。
試験より袋の中身に興味がある。なんとなく子供らしいと思う。
袋の中には、自転車が入っている。



日ごろ、通勤電車では有名私立校の制服を着た生徒さんが、ドアや通路をカバンでふさぐ。
ドアがあいて、乗り降りする人の邪魔になっても動かない。
そんなことが当たり前になってるなぁと思う。

でもこれが今のスタンダードなのだからしょうがないんだろう。
彼らがが官僚になるのだろうか?エリートになるのだろうか?

思いやりや、優しさや、愛情や、そんなことよりも、受験の知識を身につける。
現代日本の生存競争を生きていくために。



将来の目標は、蜃気楼に映らない。最近気付いた。

いい高校に入って、いい大学に入って、一流企業に入る。
ママたちの妄想(愛情)だと思う。
やりたいことなど、どうでもいい。

いい会社に入れば、いい人生を送れるという概念。
そんなのは、はっきり映る蜃気楼だと思う。

いまみえる蜃気楼のあるところにはなにもない。
気づかぬうちに人生を終わるほうが幸せだ。



自分の歩む道をしっかり判断できる人間になりたい。
人生は鉄道ではない。
人間は列車ではない。
だから、レールなんて必要ない。
自分の足ですきなところへ行けばいい。

蜃気楼に映っているのは、いまここだ。
いまが現物、現実、ここが現地。

おれはいまここにいることに気付いている。