四方山自転車記。

自転車でヒルクライムは昼までに。ときどき山登り。~気が向いたら気の向くまま~サイクリングの記録。

ハタチの記録 〜北海道編その③

北海道縦断 前編

2日目の宗谷岬出発から北海道縦断開始。次の集合まで7日間。
7日間あれば、縦断(襟裳岬までいくこと)できるだろうと思っていた。確か700km弱くらいの距離。
それまでに襟裳岬経由で様似まで行けば汽車があるのでの苫小牧(サークルの合宿集合地)の集合に間に合う。

宗谷岬からは、ゆっくり海を眺めながら稚内まで走る。

翌日は早起き。テント片付けて、さっさと出発準備。
ちなみに、稚内は緯度が高いので8月であさ4時くらいにはかなり明るい。

そして寝起きの仲間に見送られ6時半ごろ出発。
この日、午前中の目標は天塩川温泉。そこまで約120km。
この日の最終目標地は旭川駅

その夏のメインイベント“二十歳の夏、体力の限界に挑戦”。 (ただ稚内から旭川まで同じ日に自転車で走るだけ)
基本平坦なので無理ではない感じだが、平均20km/h(荷物もおおいし、ツーリング車なのでそんなに早く走れない)で走っても12時間以上。

目標地旭川までは、2年前のリベンジ。なかなか遠くて、そのときは塩狩峠の北の麓の和寒キャンプ場まで。
その年はとにかく行ってみた。体力の限界が見えるのか?

稚内を出発してしばらくは、弱い向かい風のなかを走行。2時間走っても、残り200km強。
やっぱり遠いと思う。遠いよ。

3時間くらい走って、北緯45度線を通過しても相変わらず風がよくならない。
だんだんきつくなってきたが、そのころからサロベツ原野をこえ、手塩川沿いを走るルートになった。
かったるいのにもなれて、音威子府で12時ころ。天塩川温泉には午後1時前頃(と思う)に到着。
そして温泉休憩。天塩川温泉なかなかいい温泉ですよ。おすすめです。

なかなかいい温泉で体力回復するにはちょうどよかった。これから残り100km強道のりを思うと、どこか手前のキャンプ場でもいいかとか思ってしまっていた。

温泉からでて、昼寝して、準備して天塩川温泉の出発が午後3時過ぎ。これから平らなような上り坂やだらだら平坦な道ばかり。

温泉に入って気持が一回終わっているので、周りの風景を堪能して走る余裕はなく、残りの距離と、到着予時刻を計算しながら走るなんとも味のない走りだった。8月なので夜7時過ぎまでは明るいのが救い。

稚内旭川の主要ルートの国道40号沿いには、美深の街などがあって、走っている時期はちょうど夏祭りシー
ズン。にもかかわらず、そんな魅力的なところは素通りして走ってる。
なにか登山の頂上だけをとりあえず目指す感に似ている。

そして、暗くなるぎりぎり前に塩狩峠に差し掛かる。
これを超えれば後は下るのみ。大した峠ではないが、200km走ったあと、暗い中を走るのは結構大変だ。

塩狩峠にかかり、日没。ライトアップし再出発。国道といえども暗い。峠は照明で明るいけどその前後は真っ暗。
峠をのぼりきり、休憩もせずにそのままくだり。ここまでくると、もう旭川まで行かないと寝るところがない。

北海道の夜は暗い。引き返したくないし、しょうがないので旭川まで走った。
旭川駅に着いたのは夜9時過ぎ。
旭川駅についてビールで一人乾杯。
もちろんサッポロクラシック。このころはまだ生じゃなかったんじゃないかなと思う。

稚内を出て15時間もかけて旭川まで行った。ばかだなぁ。
さすがに疲れたと思う。この日は駅寝。今も駅寝はできるのだろうか。
寝る前にたぶん銭湯に行ったと思う。
まだ自転車3日目。走行距離、500km強。体重減ってきて、3日で3キロくらい減ってた。
とにかく天気がよくてよかった。


旭川に到着して次の日の朝。駅前でゆっくりしてたら、青森駅から同じはまなすに乗った高校生たちに再会した。
青森駅で話してた感じだと旭川で滞在時間がラップするかもとは思っていた。が結構簡単に再会した感じだった。
高校生は山岳部。 課外授業中の高校生達と行動を共にするわけにもいかず、皆さんとはわかれた。
そのご自転車出発。

前日ずいぶん走ったので、この日は自転車を転がす感覚で出発。南へ向かう。
富良野とか、美瑛とかいい景色のところが多いこのあたり。
すでに2回くらいきているし疲れもあるので、美瑛の微妙なアップダウンは回避。遠めに丘の風景を見ながら国道をたらたら走る。
富良野を過ぎて夕立にあう。バスの来ないバス停で雨宿り。

雨宿り後、テン場を探す。どの辺りだったか・・確かどこかの小学校にかって?にとまった。
結局結構走ってしまった。カラダはたぶん適当にほぐれたとおもう。

疲れたことはつかれたけど、体力の限界をあまり感じない2日間だった。若いとはすばらしい。


北海道縦断して襟裳岬に行くには、どこかで日高山脈を越えなきゃいけないということで、その次の日に越える
事にした。行くのは日勝峠。その他には、狩勝峠とか三国峠とかあるが、狩勝峠は以前行ったことがあったので、
日勝峠にしてみた。あとで聞いた話だと、道内でも結構きつい峠らしい。

北海道縦断後篇に続く。

稚内旭川はこのへん。

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