四方山自転車記。

自転車でヒルクライムは昼までに。ときどき山登り。~気が向いたら気の向くまま~サイクリングの記録。

ハタチの記録 〜 北海道編 その④

北海道縦断 後篇

小学校キャンプの翌日、晴れだったと思う。
日高山脈を越えてこの日の目的地は帯広。
洗濯と、風呂が目的で大きな街へ。帯広まで。
日高山脈の峠を越えるので朝早めに出発。

占冠の街を過ぎ、日高峠というちょっとした峠を通過。
日高の街のセイコーマートでおにぎりなど朝食をとり、そのまま日勝峠へ。
交通量が多めで、大型車がおおい。坂道がきつかった。
でも昼前には峠の頂についた。峠からのくだりは長かった。くだりは快適。こけないようにするだけ。
結構長い間下ってた。そして帯広へ。
帯広でとりあえずコインランドリーに行く。ライダーの人とかたくさんいて情報交換。有名なライダーハウスに泊まろうかと思ったが、ライダーハウスが一杯だった。ちょうど天気があんまり良くなくて、連泊者がおおいということ。

帯広から昔の国鉄沿いの愛国駅とか幸福駅とかを目指しさらに南下。街はずれの銭湯へとりあえず。銭湯を教えてくれたライダーに教わった大正駅ライダーハウスへ。そこにいたもう一人の旅人さんと楽しく夕食。テント要らずの屋根つき。畳でねた。

畳の部屋で久しぶりに寝れた。次の日はどんより曇り空。もう一泊すすめられたが、先に行くことにした。とりあえずの目的地は襟裳岬。風がなければたぶん昼にはつくだろうなと思って出発。国道だけのルートを避けて、札内の牧場地帯を通過。たくさんの牛を眺めながら、ただ走る。
海沿いの黄金道路にでて、向かい風で結構きつい。はしっている間に4人組みのチャリダーの後ろについた。風がきつくて追い越せないのでしばらく後ろについて、楽させてもらった。

そして無事に襟裳岬に到着。岬で記念写真を1枚。宗谷岬を出発して5日目で到達。
襟裳岬の駐車場では“襟裳の春”がずっとかかっていた。(いまはどうかしらない。)
♪えりぃものぉ〜はるぅは〜〜〜なにもない、はるですぅ〜

なんだか、目的を果たした感があったが、体力の限界を感じないままだった。
天気がまあよくて、予想以上に早く襟裳岬にたどりついた。さて、集合までの丸2日、何をするか少々悩むことに。とりあえず、汽車のきている様似まで行くことにした。
夕方、様似駅について、銭湯とコインランドリーを探す。近くの銭湯に行った。
銭湯で日中走っていた4人組と再会。話をすると、走り始めの時に留萌で一緒だった某氏の後輩たちということだった。この人たちと駅そばでキャンプ。次の日の目的地を考えながらテントで過ごした。

そして翌日、天気がいいし、輪行するのも面倒くさいので、自転車で海沿いをとりあえず苫小牧方面へ行くことにした。まあ出発。目的地を早来温泉鶴の湯(?鶴の湯定かでない)にしてそこへ向かう。
途中、競走馬の有名な牧場がところどころあった。
当時、競馬が若い人にも流行りだした頃で、サラブレッドを北海道でみるというのを目的にツーリングしている人もいたと思う。でもおれは行ってない。海沿いの道をただ苫小牧に向かい走っていた。
早来の町はお祭りの準備をしていた。早来の町で食量の買出しをして、鶴の湯へ行った。ついたのは3時位。たしか熱いお湯の温泉で個人的には好みの湯質だった。その日はここまで走り、温泉の敷地で夕方からテントを張って寝た。

青森駅で買ったねぶた金魚。ねぶた金魚について。
その年もその前の年も自転車のフロントバックにつけて、泳がせながら走っていた。最初の年はねぶたなので和紙製をチョイスしたが雨によわく途中でつぶれた。その教訓から、ハタチのときはビニール製のものにした。雨も心配ないし、空気を抜けばしまえる。
そんなねぶた金魚も走り始めてから1000km以上泳いでいる。
北海道旅行のパートーナーは後に、自由を求めて私の元から離れて行くのであった。このときはまだいなくなるとは思わずにいた

ねぶた金魚が1,000km以上泳いでいるということは、7日間で1,000km以上走ったということ。
この7日間、北海道グルメにはまったく、目もくれず、ペダルを踏むことに専念していた。
なんと、約10kgの体重減。おにぎりとかパスタとかばっかり食べてた。
そのときだけはすらっと、体格のいい、ちょっといい男(自称)だった。
今とは別人のようです。本人はそう思っていませんが。

7日間のルート

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ハタチに戻りたい。
とりあえずまだつづく。